抄録
金属アルコキシドのアルコール溶液にアルカノールアミンを添加した溶液は、ゾルゲル法によるセラミックス薄膜作製用の前駆体ゾルとして用いることができる。本研究では、チタンイソプロポキシド(TIP)と種々のアルカノールアミンとの反応および、生成したチタン種の構造を会合度により評価した。アルカノールアミンの種類に関係なく、そのアルコール部分とTIPのアルコキシ基とのアルコール交換反応と、アミンのNのTi原子への配位結合が観察された。アミン/TIP=1で混合した溶液では、Ti種の会合度が濃度の増加に伴い増加することが観察された。またその程度は、配位子の立体障害の程度により変化した。その会合度の変化は会合平衡により説明できた。