抄録
FZ法によりSrおよびBaβ-アルミナ固溶体で単結晶を作製した。粉末X線回折により単相であることを確認し、極点X線回折により結晶方位を決定した。交流インピーダンスを用い、空気中およびCO-CO2混合ガス中で伝導面に水平と垂直方向の電気伝導度を測定した。SrおよびBaβ-アルミナ固溶体の中間組成で最も大きい電気伝導度を示した。伝導面に水平方向の電気伝導度は垂直方向より10∼100倍ぐらい大きかった。固溶体で、MgO組成のリッチ、中間および少ない単結晶について、2×104∼10-11Paの酸素分圧範囲で電気伝導度の酸素分圧依存性を調べた。伝導面に平行方向では伝導度が酸素分圧に依存せずに, 伝導面に垂直方向では依存した。Po2=10-9Paでσ⊥の活性化エネルギーは空気中より高かった。