抄録
非鉛系KxNa1-xNbyTa1-yO3に関して、AサイトイオンのBサイトイオンに対する割合(z=0.90∼1.05)およびAサイトイオンのサイズが焼結性や電気的特性に及ぼす影響が調べられた。Aサイトイオンが過剰に存在する場合、試料は焼結しないが、Bサイトイオンが過剰になると、K4CuNb8O23が副生するようになり、焼結性が著しく改善される事が明らかとなった。また、Aサイトのイオンをより小さなLiで置換した場合と、より大きなRbで置換した場合について、XRDおよびラマンスペクトルに結晶構造の変化をそれぞれ調べた。更に、その焼結体に関しては、焼結挙動および電気的特性の変化を評価した。