日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第15回秋季シンポジウム
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スラリー中粒子凝集状態のその場観察方法
岡本 健二阿部 浩也堀田 禎内藤 牧男
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p. 191

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抄録
本研究では固定化せずにスラリー中の巨視的な粒子凝集構造を可視化する方法を検討した。スラリーを二枚のガラス基板で挟んだ後、光学顕微鏡にて透光観察を行った。スラリー構造はその厚さを100μm程度にすることで可視化できた。凝集系のアルミナスラリーの透光像には暗い領域が見えるが、これは粒子の強い凝集により透過率が低くなった領域であった。この凝集構造は大きさにして数ミクロンから数十ミクロンであり、互いにつながってネットワーク構造を形成している部分もあった。スラリー調製条件やレオロジー特性を解析する上で、この観察像は大変有益な情報である。
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©  日本セラミックス協会 2002
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