抄録
酸化物セラミックス蛍光体の発光特性は紫外線励起と電子励起で異なる場合が多い。本研究では、大気開放型気相析出(CVD)法によって作製したY2O3:Tb3+緑色蛍光体とY2O3:Tm3+青色蛍光体の蛍光波長と発光強度をフォトルミネッセンス法及びカソードルミネッセンス法によって評価した。励起波長254 nmにおけるY2O3:Tb3+膜は480 nm及び550 nm付近に強い蛍光を示していた。一方、電子励起においては、550 nm付近の蛍光が強く、480 nm付近の蛍光は弱いことを確認した。このことから、Y2O3:Tb3+膜は電子線を励起源とするディスプレイ(CRT、FED)へ緑色蛍光体としての応用が考えられる。