抄録
B4Cセラミックスは高い硬度を有し耐摩耗性に優れた材料であるが、低強度, 低靭性であることから、その用途は極めて限定されている。これまでに、CrB2等の金属ホウ化物を添加することにより機械的特性が向上することを示したが、本研究では同材料の摺動特性について報告する。作製したB4C-CrB2焼結体について、ブロックオンリング法により摺動特性を評価したところ、その摺動面は比較的平滑であり、アブレシブ摩耗ではなく、酸化による腐食摩耗が支配的であることがわかった。また、比摩耗量についてはB4C単味材料とほぼ同等であったが、B4C単味材料に見られるSiCリングの摩耗は殆どなく、本材料系は相手材に対して攻撃性が小さいという利点を有している。