抄録
電子がドープされたペロブスカイトMn酸化物(AE1-xRExMnO3, x<0.5)の電子輸送及び磁性を決定する因子は, 電子ドープレベルxとAサイト(RE, AE)平均イオン半径(<rA>)に影響される-電子バンド幅(W)である. 一方, 半導体の熱電出力因子を向上させるためには, キャリア濃度及び移動度を個別のパラメータによって制御することが重要である. 本研究では, (GdxCaySr1-x-y)MnO3(0<x<0.1, 0<y<1)の熱電特性の観察結果に基づき, xとWの精密制御によって電子ドープMn酸化物の熱電性能が向上できることを示した. また, 電子ドープMn酸化物の高温キャリア輸送現象を, 結晶構造解析, Hall効果測定, 帯磁率測定の結果から考察した.