抄録
ガラスカレットとコンクリートスラッジを主原料とした結晶化ガラスの作製を検討した。調合は質量比で、ガラスカレット50∼80、コンクリートスラッジ20∼50、アルミナ0∼30、硫化鉄0∼4、硫酸ナトリウム0∼4、グラファイト0∼1の組成範囲で秤量、撹拌混合しバッチとした。還元性雰囲気1450℃、2時間溶融し、鉄板上に流しガラスを成形した。その後850℃、1時間保持して結晶核形成させ、1100℃、2時間保持して結晶化ガラスを作製した。結晶化ガラスは、ウォラストナイトを主結晶とした結晶化ガラスであった。この結晶化ガラスは廃棄物を95%以上利用しても、強度などの特性が高いものであった。