抄録
本研究は、水酸化チタンからチタニアゲル膜を作製し、その焼成プロセスをTPDにより解析し、Ti(OC2H5)4およびTiCl4を原材料とした結果と比較検討することを目的とした。チタニアゲル膜の焼成過程において脱離ガスによる幾つかのTPDカーブが観測され、それらはH2O、NH3、HClおよびClに帰属された。焼成過程においてH2Oは190℃以下の温度領域で脱離するので、物理吸着水によるものと考えられる。NH3(M/z=17)のTPDカーブはゾル液作製過程において残存したNH4+の脱離によるものである。TPDカーブよりHCl(m/z=36)は110℃、135℃および260℃で脱離していることが明らかになった。その他にゲル膜中に残存しているCl(M/z=35)による脱離ピークが50∼1000℃で観測された。