抄録
セラミックスの高温変形は、専ら「定常」歪速度と付加応の関係式(Dorn式)を用いた応力指数で議論される。この事実を極言すれば、粒界、粒界相等を含む複雑な微構造を有する多結晶セラミックスを「粘性挙動類似」の現象としてのみ取り扱っていることを意味している。最も重要な点は、Affine変換の仮定が成立しない、または近似精度が十分ではない多結晶体に対し、厳密な「定常状態」が存在するかである。本研究では、高温変形の古典論にとらわれることなく、セラミックスの変形と流動に関する「科学」と「物理」を確立することにある。