抄録
MOCVD法によりBa(Ti1-xZrx)O3膜を合成し、膜の誘電特性に及ぼす組成の影響について調べた。基板には石英ガラスおよび(100)Pt/(100)MgO単結晶を用いた。Ba(Ti1-xZrx)O3膜の格子定数はxの増加とともに単調に増加した。973Kで合成したBaTiO3膜は(100)に強く配向していたが、xの増加とともにBa(Ti1-xZrx)O3膜の(100)配向は低下した。Ba(Ti0.85Zr0.15)O3膜の誘電率は350K付近でブロードな極大を示し、その極大を示す温度は周波数の増加とともに上昇した。400K以下では誘電率が周波数の増加とともに減少するリラクサー的挙動が認められた。