抄録
近年、構造内に3nm程度の細孔空間を有するクローバライトと呼ばれるガロリン酸モレキュラーシーブが見出され、その研究開発動向が注目されている。クローバライトに関する研究例は、多くは無いものの、これまでにその合成や熱的安定性などが明らかにされており、450℃で加熱処理されたクローバライトはp-キシレンやトリ-イソプロピルベンゼンなどを吸着する機能を有することが見出されている。一方、従来タイプのゼオライトに対する研究例と同様、クローバライトに対する他の金属導入同型置換は吸着剤や触媒の多機能化の観点から興味深い。本研究では、亜鉛添加がクローバライトの合成に与える影響と、得られた合成試料の特性評価を行ったので、その結果をここで報告する。