抄録
高強度と低弾性(大きい破断歪)、高破壊エネルギーの同時発現が期待される緻密質/多孔質窒化ケイ素積層材料について、粒子配向した多孔質層を導入して試料を作製し、1400℃大気中での熱サイクル負荷後の残存特性を評価した。高温で高強度を発現する焼結助剤を用いた材料では、熱サイクル試験後にほとんど強度劣化が生じなかった。熱サイクル試験前後の試料のX線回折図形による相同定結果から、いずれの試料も熱サイクル後の回折パターンには酸化物のピークが見られたが、主相である窒化ケイ素と比較して顕著ではなかった。SEMによる微構造観察からも、熱サイクル試験の前後で微細組織には顕著な変化は見られなかった。