抄録
珪酸アルカリを主原料として、ポリマー化反応によりゲル体を得るジオポリマー法はナノメートルサイズの結晶子径をもつ珪酸塩粉体の合成に適している。本研究においては二種類の珪酸ナトリウム溶液、すなわちNa20.SiO2溶液およびNa20.2SiO2溶液に硝酸アルミニウム溶液を滴下しゲル体を得た。pH調整は苛性ソーダ溶液を用いた。MAS-NMRおよびDTAによりポリマー化の成否を検討した結果アルカリ性領域で得た数種のゲル体はポリマー化していると判断された。1000℃以上の加熱でゲル体はムライト化し、例をあげるとそのゲル体の化学組成はムライト成分86%, クリストバライト成分13%であり、ナトリウムの汚染は一般に0.5%以下のレベルであった。