抄録
近年,結晶の持つ異方性を利用し,自発分極方向と異なる方向への電場印加により,高い 圧電特性を得られることがいくつかの強誘電体単結晶で報告されている。この方法により導入されたドメイン構造をエンジニアード・ドメイン構造と言う。本研究ではチタン酸バリウム単結晶を自発分極方向の[001]ではなく,[111]方向に電圧を印加することでエンジニアード・ドメイン構造を導入し、そのうえでドメイン構造の異なる試料を作製し、その圧電特性の比較をすることで、 ドメイン構造が圧電特性に与える寄与について検討した。