日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2003年年会講演予稿集
セッションID: 2B32
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層状チタン酸化物の作製と熱電特性および金属イオン置換効果
*小林 史明福田 昇平有田 慎介一ノ瀬 昇
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抄録
NaCo_2O_4の優れた熱電特性が報告されて以来、酸化物熱電材料が注目されている。 そこで、遷移金属を固溶したα型層状Ti酸化物であるNaCo_<0.5>Ti_<0.5>0_2に着目した。NaCo_<0.5>Ti_<0.5>O_2はNaCo_2O_4と同一の結晶構造を持ちCoO_6, TiO_6ユニットが稜共有で2次元的に配列した層状構造を有している。したがって、高い熱電特性を持つ新規熱電材料の一つとして期待できる。本研究では、新規熱電材料としてNaCo_<0.5>Ti_<0.5>0_2の可能性を検討し、同時にAサイト及びBサイトの金属イオン置換効果について考察する。大気中1000℃の焼成にてα-NaFeO_2型生成物の単相が得られ、熱起電力及び電気抵抗率は温度上昇に伴い減少するという半導体的な挙動を示した。また、TiサイトをNbで置換することによって熱電特性の向上がみられた。
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©  日本セラミックス協会 2003
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