日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2003年年会講演予稿集
セッションID: 2B33
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層状オキシセレナイド La1-xSrxCuOSe の熱電特性
*安川 雅啓植田 和茂細野 秀雄
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抄録
層状オキシセレナイドLa1-xSrxCuOSe (x = 0.00, 0.05, 0.10, 0.15, 0.20)の焼結体試料を作製し, 100~400℃の温度範囲で電気伝導率とゼーベック係数を測定することにより,熱電材料としての可能性を調べた。SrノンドープのLaCuOSeは,伝導率が 100 Ω-1cm-1 程度の値を示すこと,及びゼーベック係数が正の値で非熱活性化型の温度依存性を示すことから,p型の縮退半導体的挙動を示した。Srをドープした試料はいずれも,伝導率及びゼーベック係数とも金属的な温度依存性を示した。x = 0.10まではゼーベック係数が減少しており,この濃度まではホールキャリアが連続的に増加した。出力因子は, x = 0.05で最も大きくなり, 1.0-1.4×10-4 Wm-1K-2 の値を示した。
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©  日本セラミックス協会 2003
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