日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2003年年会講演予稿集
セッションID: 2D10
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二元細孔シリカの板状形成と断熱・調湿材料への応用
*冨田 由美子高橋 亮治佐藤 智司袖澤 利昭伊藤 仁士永井 弘
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抄録
ゾルゲル法により板状の二元細孔をもつシリカゲルを作製し、断熱材料への応用について検討した。二元細孔シリカはアンモニア溶液で置換すると90%を超える高気孔率が得られ、この高気孔率試料の熱伝導率は空気と同程度の小さい値であった。マクロ孔は細孔内物質輸送において有効であり、塊状の試料でもスムーズな物質移動が可能であった。また、細孔径が1.7-15nm の範囲のメソ孔では調湿性がみられた。このような結果から、二元細孔シリカは断熱機能と調湿機能をあわせもつ新しい高機能断熱材として期待できる。
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©  日本セラミックス協会 2003
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