抄録
チタニアナノホールアレイを溶液プロセスで作成し、その光触媒活性を評価した。陽極酸化アルミナをフッ化チタン酸アンモニウム水溶液に室温で数十分から数時間浸すことによりチタニアナノホールアレイを作成した。作成したチタニアナノホールアレイを種々の温度で焼成した。作成した試料の結晶構造はX線回折線(XRD)を測定することにより評価した。Fig.1. にそのXRDパターンの結果を示す。Fig.1より、チタニアナノホールアレイの結晶構造は、未焼結状態ではアモルファスであったが、熱処理を施すことによりアナターゼ型となることがわかった。また、チタニアナノホールアレイのCH_3CHO分解性能を測定することで光触媒活性を、紫外可視吸光度測定(UV-VIS)により、そのエネルギー依存性を、BET法により比表面積の焼成温度依存性を測定した。