抄録
シリカ(SiO2) _化亜鉛(ZnO)及びそれらの複合粒子を噴霧火炎(FSP)合成した。ヘキサメチルジシロキサン(HMDSO) |酸亜鉛(ZA)をそれぞれSi、Zn 源としてSiO2、ZnOをFSP合成すると、気相反応によりナノ粒子が生成した。Si源にシリカゾルを用いた場合には原料蒸発が発生しないためにゾル粒子の球状凝集体(~1μm)となった。HMDSOとZAから2ZnO/SiO2をFSP合成すると、ZnO結晶成長が強く抑制された。ZnO、SiO2が共に気相で核生成し、相互に粒成長を抑制したためと考えられた。ゾルとZAから作製した2ZnO/SiO2ではZnOの粒成長抑制効果が小さかった。ZnOは気相、SiO2は液相で独立に核生成したためと考えられた。いずれの場合も噴霧熱分解法で得られる複合酸化物(Zn2SiO4)相はほとんど生成しなかった。