抄録
Fe・Ni・Cuの各エチレングリコラートをTEOSと反応させ、均質な遷移金属EG/シリケートを調製した。これをアセトンで希釈して超音波噴霧し、N2をキャリアガスとして乾燥炉温度100℃、熱分解炉温度800℃の反応管中に導入して熱分解を行い、遷移金属/シリカ複合微粒子を合成した。また、これを条件によってN2-H2気流中で4h再焼成した。作製した粒子はXRD、 TG-DTA、蛍光X線FE-SEMおよびTEMで評価した。TEMにより、再焼成温度に応じてシリカマトリックス中に10~数10nm程度の鉄粒子が分散している様子が観察された。XRDでは700℃再焼成した試料ではα鉄、900℃再焼成ではα鉄およびγ鉄のピークが確認された。