抄録
セラミックスの焼結に伴う収縮は,場合によって部材の割れや変形を引き起こす.このため焼結挙動の評価は必要不可欠である.ここで,SuとJohnsonは古典的な焼結理論を拡張しMaster Sintering Curve(MSC)理論を提案した.1つの支配的な拡散機構しか存在せず緻密化が密度のみの関数であるならば,昇温過程に依存しない固有のMSCを得ることができる.本研究では,高純度Al2O3だけではなく,各種添加系(MgO(粒界の移動度の低減),TiO2(緻密化と異常粒成長の促進),SiO2・CaO(液相焼結))の焼結収縮曲線のその場測定を行ない,これにMSC理論を適用し,その妥当性について検討した.