抄録
凝集ナノ粒子の一次粒子への分散において、従来のビーズミルは使用ビーズ径が大きく、凝集ナノ粒子への衝撃エネルギーが大きすぎるため、粒子破壊に伴う再凝集の発生からうまく行なわれなかった。そこで0.03mmビーズが使用可能なビーズミルを開発し、ビーズ径、ローター回転速度を変えた試験を行ない、凝集状態の酸化チタンについて一次粒子に近い状態にまで分散出来た。微小ビーズが使用できることで、分散におけるビーズの衝撃エネルギーの制御が可能となり、凝集粒子の分散が行われる最小の分散動力で分散を実現できたためである。その為、粒子の結晶性、粒子表面への影響が押さえられ、粒度分布もシャープな一次粒子に近いメディアン径X0.5で20nmのナノ粒子が得られた。これらの結果からこの微小ビーズを使用するビーズミルは新材料のナノ分散の開発にも応用できると期待される。