抄録
熱電変換用Co系酸化物セラミックスの合成を放電プラズマ焼結(Spark Plasma sintering method : SPS法)を用いて行った。前駆粉体の合成には構成元素を分子レベルで均質に混合でき,均一な微結晶粒の得られる液相法(錯体熱分解法)を使用した。合成した前駆粉体から一軸加圧および放電プラズマ焼結(SPS)による緻密で配向性のある焼結体の作製を試みた。得られた試料から熱電特性・微細構造を評価し,従来の固相反応法(SSR)との違いを検討した。前駆粉体はCH3COONaまたはCa(NO3)2、Co(NO3)2・6H2Oを原料とし、クエン酸とエチレングリコールモノメチルエーテル(EGMME)の混合溶媒に溶解させ、加熱処理することで得,その前駆粉体を一軸加圧力26MPa、800℃、1分,Ar雰囲気中で焼成した。合成したNaCo2O4前駆粉体は約1μmの微細かつ均一な結晶粒であった。また、放電プラズマ焼結後のNaCo2O4セラミックスは配向度60%以上を示し、理論密度に対する相対密度が98%であり、電力因子6.2μW/cmK2であった。