抄録
透析アミロイドーシス症の原因物質とされるベータ2-マイクログロブリンを選択的に除去するための血液浄化用吸着材の開発を目的として,我々の研究室ではヒドロキシアパタイトのタンパク質吸着特性に着目し,イオン置換の効果を検討してきた.本研究では,亜鉛含有量の異なるヒドロキシアパタイトを合成し,ベータ2-マイクログロブリンと必須タンパク質のモデルである牛血清アルブミンを指標物質として,その選択吸着能を評価した.タンパク質選択吸着能とヒドロキシアパタイトの格子定数,結晶子径,粒子径,表面電荷密度および組成との関係について考察した.