抄録
電気分極した水酸アパタイトは,その表面に大きな電荷を長期にわたり誘起し,エレクトレットとなる。この電荷は,SBF中における材料上の炭酸含有アパタイト微結晶の析出反応を促進あるいは抑制することが知られている。この効果は表面誘起電荷が形成する静電界の効果であると考えられるがその詳細は未だあきらかではない。本研究においては,電荷分布を変化させたセラミックエレクトレット上におけるアパタイト析出反応を調べることにより,セラミックエレクトレット_---_SBF界面領域の静電界がアパタイト析出反応に与える効果およびその機構について検討した。