抄録
抵抗型酸素センサの最大の問題は、その出力の温度依存性が大きいことである。このため、温度補償材を使ったセンサが幾つか開発されたが、これまで使われた温度補償材には熱的、化学的安定性に劣るという問題点があった。発表者らは、温度補償材として固体電解質、特に、酸素イオン伝導体を使うことを新たに提案した。酸素イオン伝導体は、温度補償材として必要な性能を持っており、熱的、化学的に安定であるという特長を有する。本研究では、酸素イオン伝導体を温度補償材、セリアをガス検出材として使った抵抗型酸素センサを作製し、その出力の温度依存性を調べたところ、500から700℃においてほとんど温度依存性がないことが分かった。