日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第17回秋季シンポジウム
セッションID: 3E04
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Si3N4-SiO2-Y2O3系高密度セラミックスの作製と評価
*岡本 匡史板谷 清司幸田 清一郎
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抄録
酸化イットリウム (Y2O3)を焼結助剤に用いて窒化ケイ素 (Si3N4)セラミックスを作製すると、結晶粒界に種々のSi3N4-SiO2-Y2O3系化合物が生成する。代表的なSi3N4-SiO2-Y2O3系化合物にはY2Si3O3N4(melilite)、YSiO2N(wollastonite)、Y4Si2O2N7(cuspidine)およびY5(SiO4)3N(apatite)がある。Si3N4セラミックスの高温強度を改善するためには粒界相の組成を制御する必要があるが、そのためにはこれらのSi3N4-SiO2-Y2O3系化合物の諸性質を解明することが重要である。本研究では上述のSi3N4-SiO2-Y2O3 系化合物の高密度焼結体を作製し、それらの力学的性質を評価することを目的とした。その結果、これらの高純度化合物をホットプレスすることにより、(1)相対密度が98 %以上の高密度焼結体が作製できること、(2)得られた焼結体の曲げ強度はYSiO2N>Y2Si3O3N4>Y4Si2O7N2>Y5(SiO4)3Nの順になることがわかった。
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©  日本セラミックス協会 2004
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