抄録
SrTiO3は安価で毒性の無い酸化物熱電変換材料として期待されている。しかしその高い熱伝導率が性能指数を減少させており、これを低減させる必要がある。ここではドナー元素であるLaを他の希土類元素で置き換えた系、SrをCaまたはBaで置き換えた系、還元等により酸素欠陥を導入した系についてそれぞれ室温から600℃までの熱電特性を評価した。Ca、Baで置換した系では電気伝導率・熱伝導率ともに低下したものの、Ca置換によって室温付近での性能指数は4割ほど増加した。またLa以外の希土類元素で置換した系では、希土類元素のイオン半径に応じて熱伝導率が減少し性能指数が大きく向上した。