日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第17回秋季シンポジウム
セッションID: 3O05
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全固体二次電池用固体電解質としてのLi2S-P2S5-MS2 (M=Ge,Si)系ガラスセラミックスのイオン伝導度と析出結晶相
*水野 史教澁谷 優子林 晃敏忠永 清治南 努辰巳砂 昌弘
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抄録
メカニカルミリング法により得られたLi2S-P2S5系をベースとするガラスを、加熱結晶化することによりガラスセラミックスを作製した。Li2S-P2S5-MS2 (M=Ge,Si)系では、熱処理温度とともにガラスセラミックスの導電率は増大し、550℃の熱処理後では室温で10-3 S•cm-1を超える高い値を示した。この高い導電率は、Li3PS4-Li4GeS4系thio-LISICONに類似の高リチウムイオン伝導性結晶の析出によりもたらされたと考えられる。これらのガラスセラミックスを固体電解質に用いた全固体電池は、室温でリチウム二次電池として機能し、300サイクル後においても100 mAh•g-1以上の充放電容量と100%の充放電効率を保持した。
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©  日本セラミックス協会 2004
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