抄録
近年、光・電子工学の分野では窒化物や有機材料を始めとして酸化物のZnOやTiO2等の多種多様な材料を用いた研究開発が精力的に行われている。しかし、光・電子工学分野において広範に実用されている酸化物の多くは多結晶である。本講演では、多結晶酸化物の光電相互変換デバイスへの応用に注目して、我々が取り組んでいる研究開発を中心にその現状を紹介する。具体的には、薄膜/セラミックシート構造を有する発光デバイスである�酸化物蛍光体の無機ELへの応用、及び受光デバイスである�酸化物半導体のヘテロ接合太陽電池への応用、並びにこれらのデバイス応用に不可欠な�酸化物透明導電膜に関する研究開発の現状について述べる。