日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第17回秋季シンポジウム
セッションID: 2H05
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触媒CVD法による有機ELディスプレイ用窒化シリコン膜の低温形成
*南川 俊治部家 彰仁木 敏一高野 昌宏米澤 保人室井 進南 茂平増田 淳梅本 宏信松村 英樹
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抄録
窒化シリコン(SiNx)膜は半導体デバイスの絶縁膜だけでなく、保護膜としての応用も検討されている。我々は、真空槽内に設置した加熱金属線上で原料ガス(SiH4、NH3、H2)を分解し、低温で薄膜を形成する触媒CVD法を用いて、有機EL保護膜用SiNx膜の低温形成を試みている。この場合、保護膜には1)低温形成(80℃以下)、2)耐湿性、3)透明、4)低膜応力(100MPa以下)などが要求される。これまでに、80℃以下の低温において、高耐湿性(モコン法の検出限界0.01g/m2day以下)、透明(膜自体の吸収なし)、低応力(数10MPa以下)のSiNx膜の形成に成功した。さらに室温形成や100nm/min以上の高速成膜が可能であることも見出した。
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©  日本セラミックス協会 2004
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