抄録
希土類ドープ蛍光体の研究において励起スペクトルの制御が注目されている。その制御においてホストの選択が重要である。本研究では酸化アパタイト型結晶において励起スペクトルの長波長化を行うことを目的とした。ゾルゲル法により薄膜を作製し,XRD,透過率,発光スペクトル,励起スペクトルを測定し発光特性を評価した。La10(SiO4)6O3をホストとしたEu3+の613nmの赤色発光における最大励起波長は270nmであった。Laよりもイオン半径が大きい金属Sr2+のドープ濃度を変化させることによるEu3+の613nmの赤色発光における最大励起波長の変化を検討した。