抄録
ビスマス層状構造強誘電体(BLSF)の特徴の一つに機械品質係数Qmが高いことが挙げられる。我々はBLSFの持つ高Qmを十分に引き出す設計指針を立て、Bi3TiTaO9 (BTT)のAサイトにLaもしくはNdを置換したBi3-xMxTiTaO9 (M=La or Nd, BLTT-x, BLTT-x)セラミックスを作製し、圧電特性、強誘電性の評価結果を報告してきた。本研究では、ランタノイド置換したBTTセラミックスの中でも最も高いQmの値を確認したBNTT-xセラミックスをホット・フォージング (HF) 法により粒子配向制御することを試み、配向度が90%以上の試料を作製したので報告する。