日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第19回秋季シンポジウム
セッションID: 3A08
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TMC (Topochemical Micro-crystal Conversion) 法による板状KNbO3粒子の合成と配向セラミックスの作製
*齋藤 康善高尾 尚史
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抄録
Topochemical反応を利用した結晶粒子変換法は、粒子のマクロ形状を保持しながら結晶構造のみを変換できるため、通常の方法では板状粒子が得られない等方性の結晶構造を有するペロブスカイト構造の板状粒子を合成するのに有効な方法である。この方法を我々はTMC法と呼んでおり、今までに{001}NaNbO3, {001}SrTiO3, {001}CaTiO3, {111}BaTiO3の板状粒子合成の結果を報告してきた。今回TMC法を用いて{001}KNbO3板状粒子が作製可能であるか検討し、さらに得られたKNbO3粒子を用いてRTGG法により配向(K0.5Na0.5)NbO3セラミックスが作製可能か検討した。まず出発物質としてNb層状化合物であるK4Nb6O17 用いてKNbO3へTMC法による変換合成を設計した。実験の結果850℃の合成温度でKNbO3ペロブスカイト構造への変換がほぼ100%の割合で起きていることが分かった。本粒子を配向用テンプレートとして用い(K,Na)NbO3配向セラミックスをTGG法で作製したところ、<001>軸配向度40%の配向(K0.5Na0.5)NbO3セラミックス焼結体が得られた。
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©  日本セラミックス協会 2006
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