抄録
チタンアルコキシドに水溶液を直接加えて加水分解反応を行う事でBaTiO3粒子の合成を行った。チタンイソプロポキシドに蒸留水を加え75℃にて1時間加熱処理して加水分解した後、Ba(OH)2をBa/Ti=1から4(モル比)となるように加え更に24時間加熱した。この操作によってTi/Ba=2以上ではBaTiO3の単一相が得られた。FE-SEMによる観察からBa/Tiが2から4へ増加すると平均粒径が60nmから100nmへ増加した。また、BaTiO3粒子の生成過程を溶液中のBa2+濃度の経時変化と生成粒子の比表面積変化により検討した。