抄録
現在、多機能性と安全性を期待できるセラミックス系長繊維強化セラミックス基複合材料(CFCC)がおおいに期待されている。本研究では強化繊維にアルミナ繊維、マトリックスとしてAl2O3とY3Al5O12の混合材料を使用することにより、従来よりも酸化環境において高温での使用が可能な酸化物系CFCCの作製を目的とした。出発原料はAl2O3とY3Al5O12の混合粉末を使用し、グリーンシートをドクターブレード装置により作製、繊維コーティング材としてはLaPO4を採用した。シート、繊維を積層させた成形体を熱処理後ホットプレスにより焼結体を作製し、焼結体の機械的性質について評価した。