日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2006年年会講演予稿集
セッションID: 2P054
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CuO-BaO-P2O5-B2O3ガラスの熱的及び光学特性と構造
*武部 博倫西元 修司桑原 誠
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抄録
系統的にBaO、CuO及びB2O3の含有量を変化させたCuO-BaO-P2O5-B2O3ガラスを熔融法により作製した。特にCuO及びP2O5を原料に用いる場合、試料中の水分量を低減する目的で水蒸気分圧と酸素分圧を1ppm以下に制御したN2ガスパージのグローブボックス中で秤量した。DTA及びTMAによりガラス転移温度、結晶化開始温度及び線熱膨張係数を測定した。ケロシンを浸液とするアルキメデス法により密度を測定し、分子容を算出しさらにガラスを構成するイオンを剛体球と仮定することでイオン充填率を算出した。Cu2+の吸収帯から[Cu2+]の存在割合を求めた。赤外透過スペクトルによりガラス中に残存するOH量を評価した。ラマン分光によりガラス構造を推定し、熱的及び光学特性との関係を調べた。CuOの含有量の増大とともにガラス転移温度は低下するとともに線熱膨張係数も同様に低下する傾向を示した。この組成依存性についてCu2+のガラス構造に対する役割と関連付けて考察する。
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©  日本セラミックス協会 2006
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