抄録
Baの硝酸塩及びLa,Snの塩化物を原料としたエチレングリコール溶液にクエン酸のエタノール溶液を加え,加熱攪拌によりBa,La,Snのクエン酸-エチレングリコール重合体ゲルを合成した。これを623Kで加熱分解することにより前駆体粉末とし,高温焼成によりペロブスカイト型Ba1-xLaxSnO3セラミックスを作製した。作製したセラミックスについて,373-1073Kの温度範囲で電気伝導率とゼーベック係数を測定し,熱電出力因子を評価した。固相反応法及び共沈法により作製したセラミックスの熱電特性と比較する。