抄録
地球環境の維持とエネルギーを有効に利用し社会を発展させることは、現在の我々の抱える重要なテーマの一つである。自動車用の内燃機関において、ディーゼルシステムはエネルギー変換効率の高い燃焼システムであるが、排出されるNOxおよびPMの後処理の問題が深刻な問題である。排ガス規制も年々厳しくなり、今後もゼロエミッションへ向けての技術開発が必要となる。産総研では、セラミック材料のイオン伝導性ミクロ~マクロレベルでの構造制御技術を活用した電気化学反応を利用する新しい排ガス浄化技術とデバイスの研究開発を進めている。本研究発表ではこれまで進めてきたセル機能開発や構造制御技術ならびにデバイス化技術への展開についてご紹介する。