抄録
CAD/CAMプロセスのマイクロ光造形装置を用いて、誘電体が自己相似的に配列するフォトニックフラクタルを作製し、テラヘルツ領域の電磁波制御を目指している。寸法1mm角のアルミナ製立方体にマイクロメーターオーダーの角孔が多数貫通するメンジャースポンジ構造を精密成型し、テラヘルツ領域での機能発現を確認した。本研究では、多数個のサンプルを平面上で周期配列させることで、共振構造の集積化による新しい電磁波機能の発現を狙った。サンプルの設計・製造プロセスでは、光造形・脱脂・焼結条件の最適化による寸法精度の向上を行い、テラヘルツ波特性の評価プロセスでは、電磁気シミュレーションとの比較検討も行った。