日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第20回秋季シンポジウム
セッションID: 2P1B08
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マイクロ波利用によるバインダー不要のセラミックス成形技術
*白井 孝安岡 正喜渡利 広司
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抄録
我々はマイクロ波照射によりセラミックス粒子の水和反応を促進することで、有機バインダーを用いることなく保形性に優れたセラミックス成形体の作製を可能にする新しい製造プロセス技術を開発した。本開発技術は、マイクロ波加熱により湿式成形体中の水分と粒子表面層の水和反応を促進し、粒子間界面に水和物もしくは水酸化物を生成させ、粒子同士を強固に結合させる事に特徴がある。一般に、この水和反応を起こさせるためには熱水蒸気圧下で100時間程度の処理が必要であったが、本方法ではマイクロ波照射を15分程度行うことにより同様の反応を起こすことができ、セラミックス製造プロセスにおけるバインダー使用量低減を図るための有効な手段となる。
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©  日本セラミックス協会 2007
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