日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第20回秋季シンポジウム
セッションID: 1E17
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CeO2添加正方晶ZrO2多結晶体の応力誘起相変態
*松尾 孟佐々木 昭成井 誠一郎池田 賢一中島 英治工藤 高裕
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抄録
CeO2添加正方晶ZrO2多結晶体は、応力下において正方晶(tetragonal)から単斜晶(monoclinic)に体積膨張を伴ったマルテンサイト変態(応力誘起相変態:t→m変態)が起きる。t→m変態が起こると、亀裂先端部での弾性ひずみエネルギーが低くなり、破壊靱性が向上する。本研究では、t→m変態により生じた正方晶と単斜晶の結晶方位関係(t-m方位関係)を特定するために、EBSP法による結晶方位解析を行った。また、微細構造解析や理論的解析を行うことで、t-m方位関係が生じた原因を解明した。その結果、正方晶に負荷された応力方向がt-m方位関係を決定する要因であることが明らかとなった。
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©  日本セラミックス協会 2007
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