抄録
廃棄処理される豚骨ガラの有効利用を図るため、豚骨ガラを原料に用いた蛍光材料の合成に関する研究を行っている。福岡県内では、豚骨ラーメンを作る際に使用される豚骨ガラが1日15トン以上排出され、その大部分は焼却処分されている。リサイクルを目的とし、廃棄される豚骨ガラの一部は肥料として市販(商品名:福岡とん骨粉)されている。われわれは、豚骨ガラがアパタイト成分を含むことに着目し、蛍光体用の母体材料としての適用を考えた。豚骨ガラに含まれる有機成分を除去するために熱処理を行った豚骨ガラをアパタイト原料として用いた。アパタイトと酸化ユウロピウムを湿式混合し、成形後、焼成を行い蛍光体試料を作製した。空気中で熱処理した豚骨ガラを原料に用いることで、紫外光励起により発光する蛍光体を作製することに成功した。