抄録
白色LEDは高信頼性、高速応答、消費電力において蛍光灯の1 / 2、白熱電球の1 / 8という低消費電力であり、寿命も蛍光灯・白熱電球の10倍と長寿命であるため、低コストかつ環境負荷が少ないという非常に優れた特性を持つ。このことから、構造内に人体に有害なHgを含む蛍光灯の代替照明技術としてかねてから注目を集めてきた。しかし、擬似白色を用いたこの方式を照明光源として用いる場合、赤色・緑色成分の不足により演色性が悪いという欠点を抱えているため、演色性を改善する、もしくは欠如した色成分を補うような新規LED用蛍光体の開発が必要とされている。本研究では、母体結晶を発光イオン周囲の配位環境の観点から選択することで、結晶場分裂により発光を長波長へシフトさせ、LED用蛍光体の特性として要求される紫外~青色光を吸収し、発光する新規蛍光体の合成・開発を目的とした。