抄録
センシング技術は環境計測、社会インフラ状況計測、人体計測など多くの分野での活躍が見込まれており、地球・人工物・人間、それぞれのヘルスケアのための不可欠な技術である。本講演では筆者が1990年から提唱し続けているNature Interfaceという概念をまず紹介する。これは人間及び人工物と自然など「万物が情報を発信する」ととらえ、これらの情報をセンサでキャッチし、ワイヤレスでやり取りして三者の融合をはかるという概念である。これを実現する技術が統合センサネットワーク技術である。本講演ではネイチャーインタフェイスの概念からセンサネットワーク技術、さらにはサービス、特に生体センサによる健康サービスまでを紹介する。