日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2007年年会講演予稿集
セッションID: 2D24
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Al2TiO5-MgTi2O5セラミックス-高分子複合制振材料における内部摩擦の温度依存性
*嶋津 季朗三浦 正嗣井須 紀文小河 俊哉市川 明博前田 浩孝石田 秀輝
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抄録
 精密機械加工や電子顕微鏡分野において、現在のレベル以上の微細な制御や観察をするための阻害要因として、系内の構造材料に生ずる振動が考えられる。この問題には、構造材料自体に優れた制振性を持たせることが有効である。我々は基材としてAl2TiO5-MgTi2O5固溶体系セラミックスを選択し、その制振性を高め、高分子と複合化することで、ヤング率50~60GPa、内部摩擦0.01~0.03と、剛性と制振性を併せ持つ材料を開発してきた。制振材料として用いる際には温度をはじめとする使用時の環境で最適な効果を発揮できるかどうかが重要である。複合材料の内部摩擦について温度依存性を動的粘弾性測定で評価した結果、複合材料の温度依存性は含浸した高分子の温度依存性に強く影響されることが示された。
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©  日本セラミックス協会 2007
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