抄録
我々はこれまでに、ナノサイズのアミノ化酸化チタン粒子を高分子表面にコーティングした複合体を開発しており、酸化チタンの光触媒活性を利用した抗感染性デバイスへの応用について検討してきた。実際に、経皮デバイスの挿入部を同複合体で加工することに成功しており、光照射による抗感染性の発現を確認している。しかし、抗感染性を発現させるために光ファイバーを経皮デバイスの内腔に通す必要があり、実際の臨床では不潔になりやすく適切ではない。本研究では、光照射に換えて超音波照射によるアミノ化酸化チタン複合体の機能発現に関する初歩的な知見を得たので報告する。