日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第21回秋季シンポジウム
セッションID: 2PD02
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低温溶液プロセスによるCeO2ナノ粒子―高分子複合体膜の調製と光吸収特性の検討
*若松 和哉上川 直文小島 隆掛川 一幸
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抄録
 CeO2は紫外線吸収材料として注目されている。本研究では焼成プロセスを含まない低温溶液プロセスにより紫外線吸収機能発現に十分な膜厚を有するCeO2薄膜を作成する手法の検討を行った。Ce(OH)3のゲル状沈殿物を蒸留水に分散し水溶性高分子(PVA, PEGなど)を添加した後75℃にて24h静置することによりCeO2ナノ粒子分散ゾルを得た。このゾルをガラス基板上に塗布し乾燥することでCeO2-高分子複合膜を調製した。得られた膜はXRDの検討により結晶性を有していることがわかった。また、UV-VIS吸収スペクトルの検討結果よりCeイオンに対するPVA添加量が増加した場合膜厚には大きな変化が見られなかったが吸光度が大きく増加することがわかった。これは膜中のCeO2ナノ粒子の分布状態が均一になるためである事を示した。
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©  日本セラミックス協会 2008
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