日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第21回秋季シンポジウム
セッションID: 3H04
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LaAlO3単結晶を用いた高周波誘電特性の起源の考察
*島田 武司山内 宏樹
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抄録
LaAlO3単結晶を用いて高周波誘電特性の起源について考察した。単結晶を用いることで粒界、応力、欠陥などが寄与している外的要因を排除することができる。マイクロ波帯で測定した誘電損失は温度とともに減少するが、175、220Kの温度で2つの損失ピークを観測した。デバイの関係式からこのピークは局所的な配向分極が原因であると推測された。配向分極の寄与を取り除いた誘電損失はフォノンの音響モードから光学モードの遷移によるものであると考えられた。一方、誘電率も温度の減少とともに低下したが、赤外反射率の観察から、これは格子振動が起源であると考えられた。
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©  日本セラミックス協会 2008
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